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朝日

私の居住場所は2階で 廻り中が窓で東側にベットがある。夏になると 寝ていても日焼けしそうなくらいである。いつも5時には たいてい起きているが1日 1日手に取るように夜明けが早くなる。今日は4時50分位から廻りの雲と 立山が赤く染まりだし、やがて少しだけ覗いた 赤い弧は とても大きく夕日の茜色とは違い
これから始まるであろう 新しい 時の刻みをキラキラとまぶしく 変化させる。そんな宙の営みに なぜか
無条件で手を合わせる。。。。。。朝日のそれと向き合うことで 太陽神を崇めた いにしえの人々と少しも変わることのない自分がそこにいることに なぜかほっとする。どうぞ 今日1日が何事もなく 過ごせますように…。。。。。。顔をあげると もう 厳かなセレモニーは終わり 穏やかな 気持ちの良い朝が大きく広がる。
日の光に守られて 今日もがんばるぞ!
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by muranakayoko | 2007-05-21 20:05

赤から青へ

フロントガラスの 前を 緑色の小さなものが横切った。信号が 赤に変わった瞬間だった。
その後を こんどは、小粒の茶色のものが横切った。 目線を繋ぐと 小雀が見えた。     鷹にも負けぬ形相で 小さなバッタを捕らえようと 草むらに突っ込んだのだ。          茂った草の葉先が激しく揺れてバッタが飛び上がり 小雀も空を切る。まばたきしている間の 事なのに スロ-モ-ションを見るようにはっきり見えた。次の瞬間 薄緑色の透けた羽が    ひらひらと光を透かして落ちた。
一丁上がりである。
自然界も人間社会も 同じく一瞬の間に勝ち負けがきまるのである。小雀もまた、何かの餌食になるかもしれないが バッタには気の毒だが「頑張れよ!」となぜか声を掛けたくなった。
一陣の風が落ちきらずにいた羽の一枚をもう一度高く舞い上げた。
信号が青に変わり 何事も無かったように ドラマが ひとつ終わった。
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by muranakayoko | 2007-05-17 18:29

3月の詩

「どこいっとたがいね!」「ごめんごめん ちょっと用事にいっとた” だいぶん待つとたか」
少年が両手に下げたゴミ袋を用務員のおじさんはにこにこ笑いながらいつものように受け取る。校舎の隅にあるゴミ捨て場。 ふしくれだった大きな手に、袋を渡すのがなぜか決まり事のようになっていた。
帰りかけた少年はハッとした真剣な顔できびすを返し ぺこりと頭をさげ「 ありがとう」と言って
少しはみかにながら 「云うのわすれるとこやった」 。。。 深く刻まれた しわの奥にやさしさがにじんだ.   「大きくなったな。。。あと一週間で卒業か、さみしくなるなあ 中学に行っても頑張れよ!」  「ん”」   あまり長さの変わらない影が二つ並んで伸びた。
自分もこの春で退職すると言いかけて言葉を呑んだ
少年の 少し伸びかけた髪を まだつめたい 春風がそっと撫でる様に吹き抜け
静かで穏やかな季が流れる。。。。。。。
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by muranakayoko | 2007-05-17 11:39

ライオン

ファックスが流れてきた。おばあちゃんへと書いてありギジョギジョと尖った大きな山形円の中にもうひとつ楕円。そして小さな丸が三つ。 隅のほうに小さくお嫁さんの字でライオン。。。。。
二歳半になる孫が書いた傑作だ! 象形文字のように簡潔なマジックがきの線に確かに
ライオンを見た。 紙面に対して上を見上げるように描かれたライオンにこの子なりの大いなる
希望 意思をも見て取れる。
額に入れて飾ろうか、それともTシャツの胸にプリントしたら、おもしろいキャラクタ-になるかもしれない。 いや!ファックス紙だから時間がたつと消えてしまう。息子に電話したらもう永久保存版にしたとのこと。とりあえずB5サイズの額をさがそう。
孫がマジックえお手にして傑作を生んでから一時間もたっていない日曜日の昼すぎのこと。
いや”世の中進んだものだ!
お嫁さんの実家にも同時に送られた一枚のファックスは時空をこえて
小さな愛のメセンジャ-に。。。。。
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by muranakayoko | 2007-05-17 10:43

ビロ-ドの赤

パズルにたいな金繰りで支払いし ああ今月もなんとかなったかと、夜更けに一人ワインで乾杯
ビロ-ドみたいな赤を透かしてみると少し歪んだ自分の顔がグラスニ映る。
又明日からの戦いを遠いところで感じているのか。。。。?
指先はつめたいのに、体の芯はほってて疼く.夜風が「オイオイ大丈夫か?」と窓を叩く。
人は自分で作った道に迷い、自分で掘った 川におぼれる。 今 自分のたっている位置を
誰かに聞いてみたくなる.  弱気でどうする 。。。。  二杯目を満たしてもう一度グラスを傾ける。 そこには歪んだ顔ではなくカチャと日付を変えた時計が赤く映った。
飲み干した渋くてほの甘い液体が喉越しにささやく  頑張れよ!
はんなりと ほどよいまどろみが足の先から赤い色して這い上がる。
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by muranakayoko | 2007-05-17 10:03