3月の詩

「どこいっとたがいね!」「ごめんごめん ちょっと用事にいっとた” だいぶん待つとたか」
少年が両手に下げたゴミ袋を用務員のおじさんはにこにこ笑いながらいつものように受け取る。校舎の隅にあるゴミ捨て場。 ふしくれだった大きな手に、袋を渡すのがなぜか決まり事のようになっていた。
帰りかけた少年はハッとした真剣な顔できびすを返し ぺこりと頭をさげ「 ありがとう」と言って
少しはみかにながら 「云うのわすれるとこやった」 。。。 深く刻まれた しわの奥にやさしさがにじんだ.   「大きくなったな。。。あと一週間で卒業か、さみしくなるなあ 中学に行っても頑張れよ!」  「ん”」   あまり長さの変わらない影が二つ並んで伸びた。
自分もこの春で退職すると言いかけて言葉を呑んだ
少年の 少し伸びかけた髪を まだつめたい 春風がそっと撫でる様に吹き抜け
静かで穏やかな季が流れる。。。。。。。
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by muranakayoko | 2007-05-17 11:39
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